何故『俺のフレンチ』なのか?
『俺のフレンチ』について(思いつくままに)考えてみました。お暇な方どうぞ。
何故、『俺のフレンチ』なのか?
- 何とも弱い『俺もフレンチ』
- 『俺はフレンチ』は強いリーダーのイメージ!?
- 『 俺でもフレンチ』はメジャー級ヒット
- 『俺だけフレンチ』は限定感満載で嬉しい!
- 『俺がフレンチ』ってめっちゃ強気~ッ
- そもそも『俺』って、誰?
- 最後に。。。
1,何とも弱い『俺もフレンチ』。。。
それぞれの意見があってからの『も』。これは駄目です。思いっきり弱いッ。
「私、唐揚げ定食にする~。」
「じゃあ、俺はAセットにするわ」
「じゃあ、僕もAセットで。」
この時の『も』は副助詞というらしいです。他の事柄と同様・同類を表すとの事。全然自分の意見がないだけに、みんなの意見の後の『も』は全然弱い印象を与えます。
実は僕も前から食べたいと思っていたけど、先に言われてしまった。。。でも僕もそう思っていたんですよアピールの場合もありますが、言い方によっては自己主張が全くない・自分を持っていないイメージに受け取られかねないので、女子にモテたかったら助詞に気をつけましょう。
でも、ちょうどあなたと同じ物を食べたかったんですよアピールとしての『も』なら敢えて意中の人にぶつけてみるのは効果的かもしれません。
店名の『俺のフレンチ』の話に戻りますが、もし店名を『俺もフレンチ』にしちゃったら、やっぱり『弱ッ』ってなってしまって、ここまで人気にならなかったんじゃないかと個人的に思いますが如何でしょうか?
2,『俺はフレンチ』は強いリーダーのイメージ!?
会社の接待続きの中で、ちょっと美味しい物も食傷気味。。。だから今晩くらいは軽い物でと思っている中での部下からのご提案『俺はフレンチッ』。
おおッ、何ともこの空気を読まない部下。でも、将来絶対に偉くなりそうッ。かわいい奴。とは言え、ここは先方さんもいてるので顔色伺い。。。
「良いねえッ。どっか良いお店知ってる?」
何とッ、先方さん乗り気ッ。今夜の商談もうまく運びそうで良かった良かった。
「は」には、他と区別する力があるそうで、主張を際立たせるらしいです。自分が部下の時に言ってみたかったけど、言えなかった「は」。最近の子はハッキリ言えるから偉いなあ。友達同士の時に言えば、カッコいいってなるのかな?
もし店名が『俺はフレンチ』だったら、今頃は「イタリアンとか和食とか面倒くせーんだよ。男は黙ってフレンチだろ?」っていう凝り固まった面倒くさいヤローの巣のような店になっちゃってたかもしれませんね。こっちは早く飲みたいのにワインのうんちく語っちゃったりして。
3,『俺でもフレンチ』はメジャー級ヒット
「全然グルメなんて興味のない俺でも知ってるよ、この話題ッ」みたいな使い方であってますかね?範囲なんかを示す「でも」。あんまり有名になりすぎて、誰でも知ってる状態になっちゃってます。
「総務の○○さんでも分かるよ。」
部長、それ○○さんに失礼ですからッ。大きなお世話です。パワハラかセクハラか分かんないですけど、それ言ったらアカン事ぐらい、僕でも分かりますよ。
でも『俺でもフレンチ』はないかな~。これはボツネタですね。
類義語:「俺さえフレンチ」
4,『俺だけフレンチ』は限定感満載でうれしい!
「いいの?俺だけ?本当に?悪いね~。」
「君だけ」「あなただけ」ってセレブ感、優越感、特別感半端ないって。最高~ッ。やっぱ「だけ」って良いっすね。
でもこのセレブ感、優越感、特別感は、フレンチの時だけかな?
「残業してるの俺だけ?」
「昇進していないの俺だけ。。。」
「貯金ないの俺だけ?」
この限定感は、寂しい~ッ。半端なく寂しい。やっぱりフレンチっていうツールがあってこそ、「だけ」が活きてくるのかも?
実際に『俺だけフレンチ』のお店があったら、俺にはフレンチが出てくるのに彼女にはイタリアン出てくるわ、友達は中華出てくるわって、これって只の何でも居酒屋さんですやんッ。いっちゃん中途半端でした。
5,『俺がフレンチ』ってめっちゃ強気~ッ
多分、業界では知らない人がいないような方なんでしょうね。TVなんかにも出突っ張りで、「俺がルールだッ」みたいな人なんでしょうね。旧来のやり方をぶっ壊して、「これってフレンチって言えるの?」「俺が決めたんだからフレンチなんだよッ」って。アチャーッ。こうなったら手のつけようがないですね。
うちの社長はこんな人です。もう少し謙虚になってもらえばいいのにね。折角カリスマがあって愛されキャラなのにね。
さすがに店名に「が」を入れちゃうと、「ちょっとイキがってるよね」と陰口叩かれそうで遠慮しちゃった感じですかね。でも入れなくて良かったよ。
類義語:『俺こそフレンチ』
6,そもそも『俺』って、誰?
「俺のフレンチ」について語ってきましたが(全然方向が違いますが…)、そもそも『俺』って誰の事でしょうね?
- シェフ・調理人
- 食べる人・食べてる人
1、シェフ・調理人の場合
俺が作ったフレンチを食べてくれみたいな感じですかね。畏まった恐れ多いフレンチをもっと気軽に味わって欲しいからこんなカタチで提供したんだ~みたいな。
すごく好感が持てます。きちんとする事も大事だけど、ルールやマナーに縛られて、過去に食事の味全然思い出せない料理もいくつかありました。そういった意味では、従来なかった業態です。
飲食業界の中では、原価率を押さえるのが常識なので、本当に美味しい物を食べようと思うとやっぱ高いッ。そんな中で、『俺のフレンチ』さんは食材に占めるお金をたくさん使っているとの事。だから美味しいんですって。ここも好感ポイント髙しです。
今はイタリアンだけでなく、違った業態たくさん作っているので今後が楽しみです。
※利益は出さなくちゃ続けられないですが、美味しい物を一般庶民が食べられるようにアイデアで頑張ってくださいね。期待してます。
2、食べる人
色々なお店がある中で、「俺がチョイスするのはこのお店」みたいな自分が行きたいお店だよ~というメッセージを送りたかったんでしょうか?「たまには高いお店もあっていいんだけど、本当に味わいたかったら肩肘張らずに食べられるココなんだよね。」ってな感じでちょっと自慢げに言いたい人(僕の事です)。「俺」に込められた想いって、食べる人なんですかね?
7,最後に。。。
訳の分からん駄文にお付合いくださいましてありがとうございます。「俺のフレンチ」を初めて知ったのはもう何年か前の新橋でした。当時は行列に圧倒されて食べられず。。。初めて食べたときは感動しました。
だからと言って美食家でも食べ歩いてレポートしてる訳でもありませんし、ましてや「俺の株式会社」の役員でも従業員でもありません。何の関係もありませんので、悪しからず。
従来の飲食業界の常識を壊していいものをどんどん作っていく会社姿勢は好感が持てます。また新しい挑戦に期待したいです。